YouTube広告の全貌！種類・出稿手順・配信の流れを完全ガイド

YouTube動画を見ているとき、再生前や途中、終了後に流れる広告が目に入ることがよくあります。動画を見終える前に広告が割り込むことも多いため、興味深く思うかもしれません。もし広告主としてYouTubeに広告を出稿したい場合、どう進めればよいか気になることでしょう。

本記事では、YouTube広告の特徴やその注目の理由、広告の種類、そして出稿の方法について解説していきます。

監修者ライズ株式会社代表取締役 福井亮眞

2016年11月に「学生×副業」で生計を立て、2018年に個人事業主として起業。SNS型投資詐欺、稼げない情報商材に騙されるも、2019年10月に法人を設立後、持ち前の営業力と知識・情報のアップデートで、「営業代行、コンサル」「ホームページの制作」「営業・AIの情報発信」「資産形成の情報発信」を行っております。

間違った知識・情報をアップデートせず正しい知識・情報をアップデートできるように是非ライズ株式会社の記事をご覧ください。

YouTube広告とは？
1. YouTube広告が注目される理由
YouTube広告の特長・メリット
YouTube広告の課題・デメリット
1. 広告スキップの多さ
2. クオリティが重要
YouTube動画広告のフォーマット6種類
画像広告・キャンペーン広告・YouTubeショート広告の概要
YouTube広告の料金・費用
YouTube広告の配信方法
YouTube広告の成功事例
成果が出るYouTube広告動画の制作手順
まとめ
株式会社からの重要なお知らせ

YouTube広告とは？

YouTube広告は、YouTube内に配信される広告を指し、動画形式が中心ですがバナー広告も含まれます。従来のリスティング広告やディスプレイ広告とは異なり、膨大なユーザー数を誇るYouTubeプラットフォーム内で、動画形式で訴求できるのが特徴です。

YouTube広告の設定・管理はGoogle広告の管理画面から行うため、Google広告を使ったことがある場合は、ログインして設定を進められます。

YouTube広告が注目される理由

近年、YouTube広告の注目度が高まっています。その背景には動画広告市場の急成長があり、YouTube以外のプラットフォームでも動画広告が増えています。動画は静止画やテキストよりも情報量が多く、ユーザーに強く印象付ける力があるため、特に効果的とされています。

さらに、総務省が発表した「令和2年度情報通信メディア利用時間と行動調査」でも、YouTubeは国内での利用率が突出して高く、10代から40代の90%以上がYouTubeを利用しています。このため、今後もYouTube広告の普及は進むと予想されます。

YouTube広告の特長・メリット

YouTube広告は多くのメリットを持ち、広告主に広く活用されています。主な特長は以下の通りです。

幅広いユーザー層にリーチできる

YouTubeは年齢層の幅広いユーザーが利用しているため、10代から60代までのさまざまな年齢層に効率よくリーチできます。

多様なターゲティングが可能

YouTube広告は、Googleのデータをもとにした高度なターゲティング設定が可能です。「オーディエンスターゲティング」（年齢、性別、興味関心など）や「コンテンツターゲティング」（動画やチャンネルなど）を組み合わせることで、より精度の高いターゲティングが可能です。

効果検証がしやすい

YouTube Studioでは広告の効果を確認・検証できる管理画面があり、再生回数やクリック数、視聴時間など詳細なデータをもとに広告の改善を図れます。インプレッションやクリック単価の調整も可能なため、広告のパフォーマンスを常に最適化できます。

YouTube広告の課題・デメリット

便利なYouTube広告ですが、課題もいくつかあります。メリットだけでなくデメリットもしっかり押さえておきましょう。

広告スキップの多さ

YouTube広告の多くは5秒後にスキップできるため、ユーザーが広告を飛ばしてしまう可能性が高いです。広告主は5秒以内に商品やサービスの魅力を伝える工夫が求められます。

クオリティが重要

広告の内容が低品質であったり不快な印象を与えると、逆効果となる恐れがあります。YouTube広告は視聴者に「邪魔」と感じられる可能性もあるため、クリエイティブの質を重視することが重要です。

YouTube動画広告のフォーマット6種類

YouTubeにはさまざまな広告フォーマットがあり、ターゲットや目的に応じて最適な形式を選べます。以下に6つの代表的なフォーマットを紹介します。

1.スキップ可能なインストリーム広告

インストリーム広告はYouTube動画の再生前、再生中、再生後に表示され、5秒経過するとスキップが可能です。ユーザーがスキップしない限り、広告は最後まで再生されます。

2.スキップ不可のインストリーム広告

スキップができないインストリーム広告は、15秒以内で作成され、必ず最後まで再生されます。確実にユーザーに広告内容を届けたいときに有効です。

3.インフィード動画広告

インフィード動画広告は、関連動画や検索結果画面に表示される広告です。サムネイルとテキストで構成され、クリックで再生されます。次に見る動画を選ぶ際に自然に目に入るため、ユーザーに受け入れられやすいです。

4.バンパー広告

バンパー広告は6秒以内の短い動画広告で、スキップ不可です。短い尺のため、ユーザーが確実に見ることができ、特に認知度を高めたいときに有効です。

5.アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は、YouTube外のGoogleパートナーネットワークで表示される、モバイル限定の広告です。スマートフォンユーザーが多い場合に適しています。

6.マストヘッド広告

YouTubeのトップページに掲載されるマストヘッド広告は、注目度が高く、新商品や新サービスの認知拡大を目指す際に効果的です。ユーザーがYouTubeにアクセスした瞬間に目に留まるため、視認性が高いフォーマットです。

画像広告・キャンペーン広告・YouTubeショート広告の概要

YouTubeの広告は、動画広告に限らず画像広告やキャンペーン広告、短尺のYouTubeショート広告も含まれています。各広告形式について詳しく確認してみましょう。

オーバーレイ広告

オーバーレイ広告は、YouTubeの中で唯一、静止画やテキストで配信できる広告形式です。配置場所は、動画の再生画面下部20％のエリアとなります。

オーバーレイ広告はパソコンのみで表示され、サイズは「468×60ピクセル」または「728×90ピクセル」の2種類です。動画を邪魔しない位置に表示されるうえ、ユーザーは広告を自分で消すことが可能なので視聴の妨げになりにくく、悪印象を与えにくい形式と言えます。

広告主にとっての利点は、動画を制作せずとも配信可能で、低コストで手軽にYouTube広告を出稿できること。手軽に利用できるため、多くのユーザーへ届けたい場合にも有効です。

動画アクションキャンペーン

動画アクションキャンペーンは、ひとつの自動キャンペーンでYouTubeや他のWebサイトに動画広告を配信できる形式です。ビジネスや商品のコンバージョンを促進できることから、費用対効果の高い方法とされています。

このキャンペーンでは、YouTubeホームフィード、YouTubeの動画再生ページ、Google動画パートナーなどの広告枠を同時に活用することが可能で、広告のリーチを効率よく拡大できます。

YouTubeショートの動画広告

YouTubeショートは、2020年9月に始まった最長60秒の動画シリーズで、2022年5月からYouTubeショートにも広告配信が可能になりました。ユーザーがショート動画をスクロールしているときに自動再生されるので、多くのユーザーにリーチしやすいのが特徴です。

他のYouTube広告と同じ手順で出稿できますが、PCではなくモバイル専用の配信になります。また、2023年2月時点ではYouTubeショートのみを単独で配信することはできません。

YouTube広告の料金・費用

ここからは、YouTube広告にかかる料金や課金方式についてご紹介します。課金方法は広告の形式により異なり、主な課金形態は以下のとおりです。

CPV（Cost Per View）：広告の視聴1回当たりに発生するコスト
CPM（Cost Per Mille）：広告表示1000回ごとに発生するコスト
CPC（Cost Per Click）：広告がクリックされるごとに発生するコスト
CPD（Cost Per Day）：広告出稿した日数ごとに発生するコスト
CPH（Cost Per Hour）：広告出稿した時間ごとに発生するコスト

また、「目標コンバージョン単価」を設定して、広告の目標コンバージョンに合わせて入札価格を自動調整する形式も選べます。

広告形式別の課金方法

インフィード動画広告は、CPC形式で課金され、広告サムネイルがクリックされた場合に料金が発生します。

スキップ可能なインストリーム広告は、CPV形式で課金されます。ユーザーが動画を30秒以上視聴するか、30秒以内の動画を最後まで視聴した場合に料金が発生します。

スキップ不可のインストリーム広告は、CPM形式で表示回数に応じた課金が発生します。

YouTube広告の配信方法

YouTube動画広告は以下の流れで配信できます。

1.動画のアップロード

まず、広告用の動画を制作し、YouTubeチャンネルにアップロードします。

2.Google広告でキャンペーン設定

次に、Google広告の管理画面から広告配信の設定を行います。Google広告のアカウントを取得し、ログイン後にYouTube動画広告の新規キャンペーンを作成しましょう。

3.目標・入札戦略・ターゲティング設定

広告配信の目標や入札戦略、ターゲティングを設定します。目標は「販売」「リード獲得」「サイトトラフィック増加」などから選べます。入札戦略は各広告に適した予算設定、ターゲティングには「オーディエンスターゲティング」や「コンテンツターゲティング」が用意されており、年齢、性別、地域などを基にユーザー層を絞れます。